時間を味わう
昨日は人間ドック。特に異常なしということで、ホッとしました。
たくさんの検査項目があって、都度椅子に座って順番を待つのですが、色々なことが頭をよぎりました。私にとって、生きるということ。それは時間を味わい尽くすこと。
20年前くらいに大病した時・・。
毎週、金曜日の午後、廊下の椅子に座って待つ人々。私と同じく命の危険のある病気をされている方々の受診日。
恐怖、不安、脱力感、生きたい気持ち、病気への対抗心・・・いろんな思いが廊下に渦巻いているようでした。
私はその時、とにかく生きたかった。一日でも多く。正直なところ、将来の事など一切考えられなかったです。今をとにかく生き抜きたい。出来る治療はなんでもすると・・・。
今思うと、これがカウンセリングの勉強の中で出てきた、フロイトが提唱したという二つの欲動の内の一つ、「生の欲動(エロス)」の一部か・・。
これまで何度も、もう片方の「死の欲動(タナトス)」については考えたことがありました。最近では、YOASOBIさんの「夜に駆ける」という曲の詞の解説を読んだ時に、数日考えこみましたし・・。でも、集中して「生の欲動」の方を考えたことはありませんでした。
単純に生き物の本能として、ただ生きたいと願うのだろうと思っていました。もちろんそれもあると思うのですが、回想の中で、どうもそれだけでもなかったかなと思い始めました。
長い待ち時間で内省・・。
・・私の場合は、何かのために生きるという感じではなく、もっとたくさんこの世で時間を堪能したい欲望みたいなものかな? 時間を味わい尽くしたいような欲望でしょうか・・。
自分の中にあるものですが、言葉にすると不思議な感じがします。これも本能?? また、折に触れて思考を巡らせてみたいと思っています。。今は救われた命に感謝して、ただ逆らわず、時間を味わい尽くしたいです。
時間は大切にしたいですね。一瞬一生・・。