Kenの研鑽~日々の内省ログ~

思いを言葉にし、知らない自分に出会う。

新しいストーリー

 

日曜日は家でおとなしく読書。カウンセリング理論の一つである、ナラティヴセラピーの本*1です。

 

ナラティヴセラピーは、悩みを抱えている人が語るストーリーに援助者が耳を傾ける中で、まだ語られていない出来事を共に探索し、新しいストーリーを一緒に作り上げ、悩みを抱える人が自身で問題を解決していくというものと、この本から理解しました。

 

本の中にあったワークをちょっと変えてやってみます。一人ワーク(笑)。

 

 

最近私が問題と思うのは‥

コロナの自粛でカウンセラー仲間と直に会えない。飲み会が出来ない。自分の人生の3割くらいがつまらないものになりそうで嫌な気分になる。

 

ここから、「自粛で嫌な気分になる」ではない所に光を当てて、何が違ってきたかを自分に問うていきます。

 

Q: 自粛で良かった事は?

A: オンラインで勉強会や講習にに参加する術が身についた。

 

Q:  それで何が違って来た?

A:  オンラインだけども、普通は会えない遠くの方など、色んな人と会えるようになった。

 

Q: 色んな人と会えてどんな風に違って来た?

A: マンネリにならず、色んな人とのロールプレイで、たくさんの経験や勉強をする事が出来るようになった。

 

Q: それで何が違って来た?

A: 練習とはいえ、カウンセリング経験が増えたし、スキルの向上に繋がっていると思う。

 

Q: 自分にとって、それはどんな意味がある?

A: 将来の自分のなりたい自分に少しずつ近づける!

 

「自粛で飲み会に行けなくて嫌で、人生の3割くらいがつまらなくなりそう」というストーリーだったのが、「カウンセリングスキルが少しずつ向上して、なりたい自分に近づく!」という新しいストーリーが見えて来ました。

 

 

社会構成主義という考え方がベースになっているとのことで、何となく腑に落ちます・・・。

 

社会構成主義とは、現実や真実はただ一つのものであると捉えるのではなく、拠りどころとする立場によって物事の見え方は違ってくる、という考え方 です。

 

坂本 真佐哉. 今日から始まるナラティヴ・セラピー---希望をひらく対人援助 (Kindle の位置No.8-9). 株式会社 日本評論社. Kindle 版. 

 

直面する問題は、見方を変えるとまた違う問題ではない‥もしかしたら希望だったりする。そんな事を学ぶ事が出来た本でした。

 

また問題が心の中に現れたら、まだ見ぬ新しいストーリーを自分に問うてみようと思います。。。

 

*1:坂本 真佐哉(2019). 今日から始まるナラティヴ・セラピー---希望をひらく対人援助, 株式会社 日本評論社