混ぜ混ぜの叫び
週末の朝の電車。お母さんに連れられて、アンパンマンのぞうりも可愛い娘さんが乗ってきました。
お母さんは娘さんを抱っこして、3人がけの椅子の真ん中に座ります。その時、アンパンマンが隣の人のズボンに触れてしまったようでした。
隣の人は、しっかり抱っこしててよー。と思ったかも知れません。ズボンをサッサと手で払ってました。
お母さんは小声ですみませんと言いながら席を立ち、違う席へ移られました。
まだ子供たちが小さく、奥さんが入院していた時のことが脳内で上映されます。前に下の子を抱っこして、後ろに上の子をおんぶして、夜逃げですか?くらいの勢いの荷物を抱えて。隣の人に荷物が当たって、、すみません‥。すごく嫌な顔をされて‥。「私だって精一杯、一生懸命頑張ってるのに、なんでこんな思いしなきゃならないんだ‥!」そう心の中で叫んだ事を思い出しました。すごく悔しい思いとか、労われない苦労とか、でもただ頑張るんだとか。そんな思い達が混ぜ混ぜになった叫びだったように思います。
今、あの時の私に声をかけてあげられるなら‥。
「しんどいよね。休み休みで行こう。迷っても、遠回りでも良い。自分の信じる道を進もう!休み休みでいいから。」
そんな感じかな。そしてそれはきっと今の私にも大事なこと。そう思いました。
今朝のお母さんの心模様が、どんな風だったかは分かりませんが、
どうか、どうかお母さんと娘さんが生きて、生きて、たくさん、たくさんの幸せを感じることができます様に‥。
そう願いながら、アンパンマンのぞうりも可愛い娘さんの楽しそうな声が響く電車を後にしました‥。