年季の入った私
今日タクシーに乗る機会がありました。かなり年季の入ったタクシーです。柔らかい夕方の日差しの中を、イケイケのノリノリでおじいさんの運転者さんが、相棒を走らせます(笑)。
信号で止まると、カチカチカチ‥とアナログ時計の音が聞こえます。
不意に心がタイムスリップして、私の心のスクリーンに、豆電球の薄暗い寝室の風景が映し出されました。カチカチカチと時計の音が静かな部屋に響いています。お正月に親戚が集まって、わいわいやるイベントの夜です。
なぜ、こんなに鮮明に思い出されるのか‥
強い感情がこの時あったような気がしないのですが、なんとも言えない居心地の悪さを思い出しました。単純にいつもと違う部屋、枕で寝ているからではない何か。
何が居心地悪かったのか‥
久しぶりに会う親戚に、成長した自分の姿を見せたいと思うのですが、自分に自信が持てない私が見えます。自信のない私が自分の中に作り出す居心地の悪さ‥。
あの頃から、上手くいかない事が多いと感じ始めたような気がします。上手くいかないというよりは、おそらく思い通りにならない。という事のような気がします。
今はあの時よりも思い通りにならない事が確実に増えていると思いますが、どうにか頑張ってる自分を見て‥‥。
どうにかやれてる。やぶれかぶれでも、低空飛行でも、細く長く。。。時には諦めて、時には貫いて。走り続ける50年余り年季の入った私。。。
いつもイケイケという分けには行かないです。たまにはしっかりと自分の心を労いたいと思った金曜日の夕方でした‥。