表面だけツルツルする人生は嫌だ。
僕は目を開く筋肉が少々弱く、左目は完全に開きません。出産時に何か問題があったと聞いています。今50半ば、社会人になってからは特に生活に支障はなく困ってはないです。
でも、母はずっと気にしてるようでした。
強く僕の記憶に残ること…
夏休みの帰省が終わって大学に戻る朝に、人に目のことを言われたことを、なんとなく母に話したんです。僕自身はあまり気にしてなかったので。
母は涙を流していました。
僕は激しく後悔しました。話さなければよかったと…。たぶん人生で一番辛い瞬間でした。
その時は、母は責任を感じているのもしれないなと思っていました。
今子育てが終わって感じること…
そんなシンプルじゃないなと。あの涙の後ろにあるのは、巨大なる親としての思い。責任も感じるし、子供の将来、幸せになれるのかという不安、言われた時に僕が感じたであろう悔しさ/悲しさの想像…たぶん、はち切れんばかりの気が狂いそうになるような思考やイメージが母の中にあったのだろう…。
とても今その時のことを母に聞くことはできないです。僕が辛すぎて…。
カウンセラーとしてクライエントさんに共感するということの真の難しさを思い知ります…。
だからこそ、全力でクライエントさんに向き合うこと。これが僕のカウンセリングの根底にある事と思いました。
どんな仕事にだって技術は必要です。でも技術は何か成し遂げたいことのためにある。数値目標を達成したり、試験に合格するためのものではないと再認識した土曜日のお休みタイムです…。
表面だけツルツルする人生は嫌だ…。意味のあるキャリアを。