19才の僕へ
YouTubeを見てたら、日常のしがらみをかなぐり捨てるには、ブルーな気分の残っていない何処かへ行くのが一番。で、鳥取旅行に来たと。
おっしゃる事ごもっとも。と思いつつ、昔々の思い出が蘇って来ました。
予備校の一年が終わった3月、一人で旅行に行きたくなりました。選んだ場所が鳥取砂丘。砂丘に行きたいと思い立ったのです。
鳥取砂丘の日本海が見渡せる所にポツリ。体育座りで、心地よい風に吹かれながら、砂と空と海と流れない時間に身を委ねました。
なぜ、鳥取砂丘だったのか‥そんな事は考えたこともありませんでした。今思うと、一人で旅が出来るのだと、両親に自慢したかったのか‥。自分は大人だと誇示したかったのか‥。
いや多分、大人になるのが怖かった。何か踏ん切りが欲しかった。そんな気がします。自分にとっての儀式だったのかも知れません。砂丘のラクダに背中を押して欲しかったのか?(笑)
50も半ばになれば、そろそろ次の転機が来るのかな‥。転機が来たなら、また鳥取砂丘に行こう。今なら分かる。転機が来たら、そのタイミングが来たら、僕だけの儀式が必要なんだと。この先も何度もやって来る転機。何度でも泥臭く乗り越えてみせる。
たくさんの経験を経て、あの時よりも僕は自分の人生に対して、賢く強くなった。そう思える自分がいます。この先も予期しない転機が幾つもやって来るでしょう。今の僕はそれを自分のものとして、受け止められる。
19才の僕へ。
50半ばの君は、君よりも随分賢く強くなってるよ。だから今その一瞬を全力で生きなさい。大人になった僕を信じて!