静かな幸せ
はるか昔から大人気の猫型ロボットさまが突然現れて、「過去のどの時点でも好きなところに連れて行ってあげるぅ〜」って言うなら‥
ふっと浮かんでるのは、小学生の夏休みの夜。
親戚一同が集まって、ひとしきり呑み食いしたところで、大人たちが外に出ていきます。住んでいた社宅の前に、流れのゆっくりな川があって、そこにはたくさんの蛍が舞っていました。
その時の会話も、音も覚えていませんが、幻想的な蛍の夜が強烈な印象です。私は親戚の皆さんと、とても楽しんでいたように思います。
まるで自分が蛍の風景に溶け込んでいるかのように錯覚します。きっとこれのことを「心を奪われる」というんだろうと、今思い返しつつ、そう感じました。
この素敵な時間から思いつくワードは、「静かな幸せ」。ゆったりとした安心な時間‥。
おかげさまで今もたくさんの幸せを感じることができるのですが、「静かな」と付けられるかといえば、ちょっと難しそうです。
今の私が欲しいものなのかも知れません。静かな幸せが欲しい自分ってなんだろう‥。私が人生で一番やりたいことは、出来るだけたくさんの幸せを感じること。でも内省していて、私にとっては幸せにも種類があるらしいことに気付きました。まだ奥が深そうです。自分の心のことですけど‥(笑)。
贅沢な話ではありますが、そういうのを求めてみるのもいいかな〜と。仕事で煙が出ている頭で、ぼんやりと川を眺めながら思う帰り道です‥。