一緒
リビングのカウンターの上にある桐の小箱が目にとまりました。いつもあるものですけど、なぜか今日は目にとまったのです。
だいぶ前の話ですが、私が仕事の都合でアメリカにいた時、私の家族は、私と奥さんと赤ん坊の長女とうさぎさん。見知らぬ異国の地で、うさぎさんはどんなに家を守る奥さんの心を癒してくれたことでしょう。今でもとても感謝しています。真っ白のたれ耳がかわいいホーランドロップです。
5年間のアメリカ勤務の後、日本に帰国することになり、うさぎさんの彼女と一緒に帰国すべく色々な準備を進めました。きまりに従った検疫が必要で、あれこれ準備をしてほぼ整った頃に、彼女の異変に気付きました。
だっこしようと体を持つと、ものすごく細いのです。ほそい、ほそい。信じられない。彼女の美しい白い毛でおおわれていて、見た目には全く分かりませんでした。すぐに病院に連れて行きましたけど、1週間後に亡くなってしまいました。
今でもお骨を桐の箱に入れて、いつも家族が見渡せるところに居てもらってます。
どんなに時間が経っても、一緒に生きて、一緒に笑って泣いた家族は、亡くなってもずっと心に居ます。彼女の事を心の中で大切に出来ている自分が好きですし、こんな気分に浸ることが出来る自分に少し安心しているようにも思えます。
私の過ごしてきた時間に、たくさんの幸せを感じさせてくれてありがとう。。ずっとそこに居て。。家族一緒だね。。。