Kenの研鑽~日々の内省ログ~

思いを言葉にし、知らない自分に出会う。

ステレオタイプ

 

帰りの電車ギリギリで、いつもと違う車両に飛び込みます。車椅子の女性の方がいらっしゃいました。高校生のようです。

 

途中の駅で降りようと開いたドアへ向かいます。少し電車とホームの間に隙間があるので、これは大変だ、この人には難しい、お手伝いしよう!と思ったら、ヒョイっと前輪を上げながら、いとも簡単に降車されました。

 

正直驚いたのと、これが誰にでもあると言う、バイアスステレオタイプか!と思いました。例えば、黒人の方はみんな足が速いとか、男性は皆みんな力持ちとか。そんな思い込みです。冷静に考えると、そんなわけないのは直ぐにわかります。

 

私のこれまでの経験と知識から、あの隙間を車椅子で乗り越えるのは難しく、この方には無理だと決めつけていました。実際は全くそんな事はなかったのです。

 

私の心に不安が漂っているのがわかります‥この不安は‥

 

勝手な思い込みで、人を傷つけたりしていないだろうかという不安のようです。

 

なんだか、よくわからないうちに人間関係が悪くなってしまった事が何度かあるように記憶しています。その時キチンと理由を聞けるといいのですが、中々聞きにくいところもあってそのままになっていたり‥

 

バイアスを完全に取り除くのは難しいと勉強しました。ならば、バイアスがある事を知り、事後にリカバリーするしかない‥。

 

そういう行き違いみたいなコミュニケーションを恐れる自分がいます。たぶん、そういう形で仲間や大切な人を遠ざけたくないのだろうと思います。

 

難しいな〜と心でつぶやきつつ、ため息の出た冷房が効き始めた車内です‥。